2023/11/14 15:24

感覚の特性を知ろう! ~視覚の感覚特性~

こんにちは🌞フェリッサです🍀

 

急に寒くなってきましたが、体調はいかがでしょうか?

 

夜は暖かくして眠られてくださいね🌃

 

 

本日は、発達特性の感覚敏感と感覚鈍感についてお話をしたいと思います。

 

 

以前、触覚や聴覚に感覚の敏感さや鈍感さを持つおこさまに対して、褒め方のコツをお話させていただきました。

 

発達特性を持つおこさまは、感覚の敏感さ、または鈍感さが他の感覚よりも抜きん出ている場合があります。

 

それぞれの感覚に対しての敏感さ・鈍感さがある場合に、おこさまにどのような反応が現れるのか?

 

本日は、視覚(目で見る感覚)についての感覚特性について、おこさまがよく訴える返事をまとめてみました。

 

 

【視覚の感覚特性】

 目から入ってくる刺激が、私たちが感じているよりも差がある状態

①視覚が敏感な場合

『目がチカチカする』『目がかゆい』

 → 目から入ってくる光や景色などの刺激を受け取りやすいため、眩しかったり、痛かったりと感じる。

『外に行きたくない』

 → 明るい場所に行くと、上記のような症状が出るから。

『人が多い所に行きたくない』

 → 目に映る人の流れで酔う、急に人が出てくるのが怖い。

『新しい場所に行きたくない』

 → どんな怖いものがあるか(見えるか)分からない。

『勉強が分からない』

 → 白地のプリントがまぶしくて字が見えない。ずっと見てると目が痛くなる。

 

②視覚が鈍感な場合

『運動(スポーツ)はしたくない』

 → 模倣が目で学習できない。遠近感が掴めない。

『勉強が分からない』『読みたくない』

 → どこを読めばよいか分からない。改行して次が分からなくなる。

『人が多い所に行きたくない』

 → 通り抜けるルートが分からない。人にぶつかってしまう。

 

 

・・・などなど、おこさまの発言はこの限りではありませんし、聴覚や触覚など、他の感覚特性にも重複する部分も多くあります。

 

実際、視覚が過敏な場合でも、鈍感な場合でも、『勉強が分からない』『人が多い所に行きたくない』などの発言は被っています。

 

ただ、そこに隠れている真意は、感覚特性による違いがあるのかもしれません。

 

 

では、どう対応していくべきか?

 

『目がチカチカする』『目がかゆい』 → 病院で診てもらう

 

よりも、おこさまの感覚特性を知っている場合は、

 

『目がチカチカする』『目がかゆい』 → 目から入ってくる光や景色などの刺激を受け取りやすいため、眩しかったり、痛かったりと感じる。

 ⇒ 暗い場所へ移動する、サングラスをかける、周囲環境が落ち着いた場所で休憩する

 

と対応してみると、おこさまが落ち着く場合があるかもしれません。

 

 

『人が多い所に行きたくない』 → 目に映る人の流れで酔う、急に人が出てくるのが怖い。

 ⇒ 手を繋いで、大人の後ろについて歩いてもらう

『新しい場所に行きたくない』 → どんな怖いものがあるか(見えるか)分からない。

 ⇒ 行く前にどんな場所か、スマホや資料を使って事前に見てもらう

『勉強が分からない』 → 白地のプリントがまぶしくて字が見えない。ずっと見てると目が痛くなる。

 ⇒ プリントを茶色のものに変える、電気を少し暗くする

 

 

など、「目から入る情報を少なくしてあげるにはどうすればよいか?」と考えるようにすれば、色んなアイデアが出てくると思います。

 

逆に、視覚特性が鈍感な場合は、「目から入る情報を多くしてあげるにはどうすればよいか?」と考えてみましょう。

 

『運動(スポーツ)はしたくない』 → 模倣が目で学習できない。遠近感が掴めない。

 ⇒ 模倣のパターンを細分化して伝える。最初は近い場所から始める。

『勉強が分からない』『読みたくない』 → どこを読めばよいか分からない。改行して次が分からなくなる。

 ⇒ 読書ガイド定規を使う。読む量を小分けする。

『人が多い所に行きたくない』 → 通り抜けるルートが分からない。人にぶつかってしまう。

 ⇒ ゲーム感覚で人をすり抜ける練習をしてみる。大人がルートを教える。

 

 

というように、おこさまの発言の真意を感覚特性から考えることで、対策方法を考えていくこともできるようになるのかなと感じています。

 

少しずつ、おこさまの苦手を『できた!』に変えられるようなきっかけになればと思います🙇

 

 

2023/10/26 14:51

フェリッサで放課後等デイサービスが開設します!

こんにちは🌞フェリッサです🌞

 

バタバタしていることが多く、お久しぶりの更新になります💦‬

 

タイトルにあります通り、このたび、訪問支援フェリッサは、

 

令和6年1月1日より、放課後等デイサービスを開設いたします!

 

昨年4月より、保育所等訪問支援を開設し、様々な園・学校へ訪問支援にお伺いさせていただきました。

 

そのなかで、園や学校生活の困りごとが少しずつ減ってきて、おこさまが楽しく学校生活を過ごすことができていると、おこさまや保護者様、学校の先生方にも実感していただけることが増えてきました。

 

 

その一方で、

 

「フェリッサで放デイはしないんですか?」

 

「フェリッサの放デイがあればこどもを通わせたいです!」

 

というご意見をいただいていました。

 

おこさまの発達特性と学校のカリキュラムに合わせながら、おこさまらしく学校生活が送られるようになるために、色々と試行錯誤しながら訪問支援を進めていたなかで、

 

【学校の外でも、目の届く範囲で療育できる場があれば…?】

 

と思うようになりました。

 

来年度のこども福祉の法改正でも、放デイが大きく変わろうとしています。

 

【おこさまが楽しく、将来を笑顔と喜びになるような療育がしたい】

 

というコンセプトで訪問支援を実施してきましたが、

 

発達特性に合わせたノウハウや知識・技術を提供できる場があっても良いのでは?

 

と思うようになり、

 

今回、放課後等デイサービス・訪問支援フェリッサを開設する運びとなりました。

 

新しい事業所名にもあります通り、

 

放課後等デイサービスと保育所等訪問支援の2つの事業を実施してまいります。

 

場所は、福岡市西区、田村(福岡歯科大の近隣)になります。

 

少しずつ、このホームページにて詳細をお伝えできればと思います。

 

ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください🙇

 

pdf 放課後等デイサービス・訪問支援フェリッサ.pdf (0.71MB)

2023/09/01 19:12

9月のおやすみ

こんにちは🌞フェリッサです🍀

 

少しずつ暑さが落ち着いてきましたが、まだまだ残暑なので、水分補給などしっかりしてくださいね🙇‍♂️

 

9月のおやすみをお知らせいたします。

 

9月16日(土)

9月18日(月・祝)

9月23日(土・祝)

9月30日(土)

 

※日曜日は定休日になっております

※お電話・LINEでのお問い合わせはいつでも可能ですが、訪問支援中や、営業時間外の場合、お返事が遅くなる場合がございます

2023/08/18 08:58

おこさまの好きなものを好きになろう!

こんにちは🌞フェリッサです🍀

 

徐々に夏休みの終わりが近づいてきていますね笑

 

親は喜び、こどもは悲しむといった、夏休み前との逆転現象が起きていると思います💦

 

楽しい夏休みの思い出は作れましたでしょうか?

 

本日のテーマは、

 

【おこさまの好きなものを好きになろう!】

 

です。

 

 

こどもは、色んなものに興味を持ちますね。

 

大人からしてみれば、興味を持てそうもないものでも、楽しそうに遊んでいます。

 

それはそうですよね、だって大人ですもの。

 

大人になると、それが【価値のあるものなのか】、【時間的に有用なものか】、【自分に役立つものなのか】、

 

などと事前に考えて動くことがほとんどです。

 

それは、大人になって社会の行動としてそれが適しているかどうかを考えつつ、動いている証拠だと思います。

 

こどもの場合、その先の損得や周りの反応などあまり考えず、【今、自分が楽しいから】という理由で動くことがほとんどだと思います。

 

「そんな意味ないことして」「ゲームなんかやっても将来の役に立たない」と思うかもしれませんが、

 

こどもは、たくさんの未来があり、色々な経験をするなかで、経験したものから取捨選択をしながら、大人になっていきます。

 

そのためには、色々な経験をしていくことが大事だと個人的に考えています。

 

それがたとえ、大人にとって意味のないものだとしても、実は自分がこどもの頃に似たようなことをしていたのでは?と振り返ってみると、結構あるんじゃないかなと思います。

 

 

自分はこどもの頃、ファミコンを買ってもらえず、友だちの家に行ってはファミコンをして遊んでいました。

 

家にはファミコンが無いので、絵を描いたり、粘土でゲームのキャラを作ったりして、疑似ファミコンの遊びを楽しんでいた記憶があります。

 

中学校になり、スーパーファミコンをやっと買ってもらうと、今までの反動でそりゃあもうゲーム三昧の毎日でした。

 

食事もせずに部活もさぼり、ゲームをしていた日もありました。

 

今となっては、「そんなことしないで勉強や部活をしていればよかったかな」と思う時もありますが、

 

好きな絵を描いてこどもたちを楽しませることができますし、

 

ゲームの話を経験でこどもたちと盛り上がることもできます。

 

決して、意味ないものではないと個人的に感じます。

 

それは、今のおこさまが興味を持っているものに対して、大人が興味を持つことも同じだと思います。

 

 

昔、母が自分がしているドラクエに興味を持ってくれて、実際プレイしてみたものの、敵にやられて「またやられた!」と棺桶を引きずっていたのを見て笑っていたのを、はっきりと覚えています。

 

こどもは、自分が興味を持っているものに対して、親が興味を持ってくれるほどうれしいものは無いと思います。

 

 

昆虫採取、ヤモリを飼う、スプラトゥーン、スマブラ、あつ森、

 

モンハン、ポケカ、デュエマ、にゃんこ大戦争、アンダーテール、

 

レジン、ドラゴンボールヒーローズ、ピクミン、アイロンビーズ、液タブでのお絵描き、

 

サッカー、バドミントン、野球、ブレボー、なわとび、などなどなど・・・

 

 

挙げればキリがありませんが、

 

 

まずはおこさまが好きなものに興味を持って、一緒にやってみてください!

 

 

一緒に楽しむことで、その時間はきっと無駄ではない、かけがえのない時間になると思います。

 

おこさまが好きなものを好きになると、ご家庭での会話も盛り上がることもあると思いますし、

 

おこさまとのその先の会話もしやすくなるかもしれません。

 

信頼関係の構築や、真剣な話にも耳を傾けてくれるようになってくると思います✨

 

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2023/08/15 09:39

敏感さと鈍感さ

こんにちは🌞フェリッサです🍀

 

お盆休みはゆっくり過ごされていますでしょうか?

 

本日は、発達特性の敏感さと鈍感さについてお話をしたいと思います。

 

 

日頃、おこさまと過ごしているなかで、

 

「そこまで大げさにならなくてもいいんじゃない?」

 

 

「なんでこんなに伝えてるのに、リアクションがないんだろう?」

 

と思われることはありませんか?

 

もしかするとそこには、感覚の敏感さ・鈍感さが関係しているのかもしれません。

 

 

感覚の敏感さ・鈍感さとは、

 

おこさまが、自分のからだに受け取る刺激が、強すぎたり、弱すぎたりすることです。

 

その理由には、外からの刺激を受け取る【感覚受容器】が受け取る量の違いによって変化する・・・、といったことから関係してくるのですが、

 

詳しいお話はまた後日にしたいと思います。

 

この感覚の敏感さ・鈍感さがあることで困るのは、

 

おこさまが、その原因を説明することが難しく、その結果の言動に現れてしまう場合です。

 

その一例をご紹介します。

 

 

『外に出たくない』

 

『大声を急に出す』

 

『離席して部屋をウロウロしだす』

 

 

このような言動を周りから見ると、

 

「我慢できない、おちつきのない子」

 

と思われてしまう場合があります。

 

それでは、先ほどのおこさまの言動に、このように付け足すとすれば、どのように感じるでしょうか?

 

 

(目がチカチカするから)外に出たくない』

 

(イライラするから)大声を急に出す』

 

(じっとしていると暇だから)離席して部屋をウロウロしだす』

 

 

このように、おこさまがなぜ、そのような言動を取ったのか、詳しく聞き取ったり、気持ちを汲み取ることで、

 

おこさまの気持ちが少しずつ分かってくるかもしれません。

 

さらにここから、感覚の鈍感さ・過敏さから影響があるものとして推測すると、どうなるでしょう?

 

 

外は天気がとても良く、太陽が眩しくて、視覚の敏感さがあることで、

(目がチカチカするから)外に出たくない』

 

教室で男の子が急に大きな笑い声を出したり、リコーダーの音が耳に残ったり、聴覚の過敏さがあることで、

(イライラするから)大声を急に出す』

 

何かに触れたい、動いて目が回る刺激が欲しいなど、触覚や前庭感覚の鈍感さがあることで、

(じっとしていると暇だから)離席して部屋をウロウロしだす』

 

 

というように、おこさまの感覚の鈍感さ・敏感さが、言動の理由に隠れているかもしれません。

 

ここまで推測することができれば、

 

個人配慮が必要なのか、環境配慮が必要なのか、具体的な対策を立てることができるようになります。

 

例えば、

 

 

外は天気がとても良く、太陽が眩しくて、視覚の敏感さがあることで、

(目がチカチカするから)外に出たくない』

→こども用のサングラスをかけて外に出てみようか?

 

教室で男の子が急に大きな笑い声を出したり、リコーダーの音が耳に残ったり、聴覚の過敏さがあることで、

(イライラするから)大声を急に出す』

→イヤーマフ付けてみる?教室が静かになるまで、保健室で休憩してみる?

 

何かに触れたい、動いて目が回る刺激が欲しいなど、触覚や前庭感覚の鈍感さがあることで、

(じっとしていると暇だから)離席して部屋をウロウロしだす』

→あっち向いてホイする?お気に入りのタオルや鉛筆触っておく?

 

 

など、おこさまの困りごとに寄り添い、しっかりと話をしながら、おこさまが、

 

『これなら大丈夫かも。』

 

と思える対策を一緒に考えていけると、良いかもしれません。

 

上述の、おこさまの言動に対する気持ちの汲み取りと、そこに根ざしている感覚の敏感さ・鈍感さは、あくまで一例です。

 

まずはおこさまが、どのような感覚の敏感さ・鈍感さを持っているのか、知っておくことで、

 

おこさまひとりひとりに合わせた、療育や支援をするための手がかりになるかもしれませんね✨