2022/06/21 08:32
褒めるコツ その2 ~固有受容覚編~
こんにちは🌞 フェリッサです🌞
今回は、褒めるコツ第2弾!
固有受容覚編についてお話ししたいと思います。
「ん?固有受容覚ってなに?」
ですよね、聞き慣れねいですもんね。
固有受容覚とは、人間の感覚のひとつで、
自分のからだの動き(速い・ゆっくり)や、位置(どの場所にあるか)、力の加減などを調整する感覚のことです。
たとえば、空のペットボトルを持ち上げる時、力はほとんど必要ないですよね。
お水がなみなみ入ったコップを持ち上げる時、ゆっくり運びますよね。
階段をのぼる時、階段をじっと見なくても、なんとなく足がどの位置にあるかを想像しながら上げてのぼっていきますよね。
そういった、ボディイメージと言われる、からだの感覚を感じながら動くための感覚を、「固有受容覚」と呼びます。
さて、発達に特性のあるお子さまは、この固有受容覚が敏感、もしくは感じにくい場合があります。
足音をドンドン!と鳴らしながら歩く、
消しゴムを使うと紙が破れてしまう、
友だちとじゃれ合っていても、我が子だけ叩く力が強い、
なわとびやボール投げなど、道具を使った遊びが苦手・・・などなど。
このような場合、固有受容覚に感覚を取り込もうとしても100のうちの30や40しか入ってこないので、
残りの60から70の感覚を、いっぱい取り込もうとして、
力加減が上手くいかなくなってしまうんです。
自分が思ってるよりも、強くなってしまい、コントロールできなくなってしまうことが多いです。
逆に、固有受容気へ100のうち、120や150入ってくる敏感な状態の場合は、
子どものなかでそれが当たり前の刺激になっているため、120や150の力加減で返してしまうことが多いです。
結果、この場合も力が強くなってしまうことが多いんです。
このように、敏感な場合、感じにくい場合どちらも、力加減が強くなってしまうことが多いんです。
そこで、固有受容覚を伸ばす、褒めるコツです✨
「やったね!」「できたね!」の誉め言葉の時に、
ハイタッチや抱きしめなどをする場合があると思いますが、
ハイタッチがものすごく強かったり、
抱きしめが乱暴だったりする時がありませんか?
固有受容覚が感じにくいと、強く感覚を感じたいので、
どうしても子どもの力が強くなってしまうことがあります。
そして、
よくあるのが、親が手を挙げて、子どもがハイタッチするのを待つ、
親が手を広げて、子どもが抱き着いてくるのを待つ、
ことが多くないですか?
逆に、
子どもに手を挙げてもらい、親が軽~くハイタッチする、
親から子どもを軽~く抱きしめてあげる、
”このくらいの感覚でいいんだよ”
というのを、ことばではなく、からだに入る感覚で促してあげてみてください。
一度だけで分かることではないので、
何度も、何度も繰り返し実行します。
「たたくの強すぎ!」「足音がうるさい!」と、声に出して言い聞かせようとしても、
自分のからだの感覚って、理解できるものではないんです。
子どものからだに適度に、やさしく触れる、適度にゆっくり動くことを、実感してもらうことがとっても大切なことなんです。
適度な力加減で、子どもに触れることを心掛けてあげることで、子どもの固有受容覚の経験値は伸びていきます。
褒める時に、ちょっとだけ意識できれば、お子さまも少しずつ感じ取れるようになってくると思いますので、
ぜひ試してみてくださいね✨